介護リフォーム施工事例:屋外通路の段差解消工事

目次

施工事例のご紹介
ビフォー・アフター
施工時の3つのポイント
-水勾配(みずこうばい)
-刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)
-屋外通路面の幅について
まとめ

施工事例のご紹介

今回は、株式会社タカサで行った屋外通路の段差解消工事の施工事例についてご紹介いたします。

入院後、車椅子での生活が必要になった方が、在宅復帰にあたってご自宅を改修することになりました。

玄関には約170cmの高い段差があり、車椅子での出入りが困難なため、裏手の門から敷地内に入り、通路を経て居室の掃き出し窓に車椅子昇降機を設置し、そこから室内に入る形で対応することになりました。
しかし、通路は砂利や土ででこぼこしており、ご利用者さまおよび介助者さまともに移動負担が大きい点が問題となっていました。
そのため、介護保険サービスの住宅改修の制度を利用して、敷地内通路をコンクリートで舗装し、屋外通路の段差解消工事をすることになりました。

工期約3日間※天候による
金額約35万円※工事内容によって異なります

ビフォー

アフター

ビフォー:
通路は砂利や土ででこぼこしており、車椅子で通るのは難しく、
ご利用者さまや介助者への負担が大きい状態でした


アフター:
通路を滑りにくく平らな舗装に改修したことで、車椅子がスムーズに通過でき、ご利用者さまも介助者さまも安心・安全に移動できる通路になりました。

施工時の3つのポイント🔑

水勾配(みずこうばい)

通路が完全に平らだと、水がたまって車椅子のタイヤが滑るリスクや通行の妨げになります。
そこで緩やかな傾きをつけて、水が自然に通路から流れて水はけが良くなるように「水勾配」をつけています。

通路を施工する場所によって傾斜の取り方は異なりますが、
今回は通路が矢印方向に下がっているため矢印方向に水が流れるように傾斜がついています。

【メリット】
– 雨天でも滑りにくく、安全性が向上 
– 段差や溝が少なく、車椅子でもスムーズに移動可能 
– 施工も簡単で、外観への影響も少ない 

【デメリット】 
– 完全なフラットではないため、傾斜を感じることがある
– 長距離では漕ぎにくさを少し感じる場合がある 

車椅子利用者が安心して通行できる通路づくりには、この緩やかな水勾配が実はとても重要な役割を果たします。

刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)

コンクリートが乾き始めたタイミングで、ブラシや箒を使って表面に細かな溝や線をつける「刷毛引き仕上げ」は、車椅子タイヤや歩行者の靴底のグリップ性を高める安全設計です。

横線が刷毛引き仕上げの模様になります。

【メリット】 
– 雨天時や凍結時でも滑りにくく、転倒やスリップを防止 
– 車椅子でも振動が少なく、快適な移動が可能 
– 低コストで施工できる

【デメリット】 
– 溝に埃や砂が入りやすく、定期的な清掃が必要 
– 完全なツルツル面ではないため、静音性や美観を重視する用途には不向きな場合もあり

車椅子や介助者にとって大切なのは、安全と快適を両立させること。
刷毛引き仕上げは特に雨や凍結による滑りリスクに有効で、日常的に使う通路には最適な選択肢です。

屋外通路面の幅について

屋外通路の段差解消工事を介護保険の補助対象にするには、市町村の窓口で確認が必要ですが、多くの場合、通路幅110 cm以下に収めることが条件とされています。同時に、車椅子が快適に通行できる幅を確保することも重要です。

介護保険サービスの住宅改修を行う場合
施工完了後、通路面の幅がわかる写真を行政へ提出いたします

◎車椅子利用+保険適用に配慮するポイント

  • 80 cm以上必要:車椅子が“通れる”最低ライン
  • 90 cm以上が走行・曲がりやすく理想的
  • 110 cm以下に抑えると、介護保険における“通路改修”の補助対象として認められやすくなります
    幅が110 cmを超えると補助対象外となる可能性があるため要注意です

介護保険サービスを利用する場合

屋外通路の段差解消工事において、介護保険を利用して適用の要件を満たすよう、施工前に市町村の担当窓口と十分に確認を行っております。これにより、適切な通路幅を確保し、車椅子利用者や介助者が安全かつ快適に通行できる環境を提供しています。

まとめ

通路面の段差解消工事は、一見するとシンプルな作業に見えるかもしれませんが、水勾配の確保や刷毛引き仕上げ、介護保険サービスを利用する場合は通路幅の確保など、基本的な要素を正しく押さえることが重要です。これらを適切に施工するためには、確かな知識と経験が求められます。

工事を依頼する際は、建築や住環境に関する専門知識を持つスタッフが在籍しているかどうか、過去の施工実績があるかといった点にも注目すると安心です。基本的な工事内容であっても、対応の質には差が出るため、信頼できる業者選びが大切です

安全で快適な通行環境を整えるためにも、専門的な視点で丁寧に対応してくれる業者に相談することをおすすめします。

また、弊社でもリフォームのご相談を承っておりますので、下記お問合せフォームよりお気軽にご相談ください!

今回監修してくれたのは…


株式会社タカサ
調剤薬局をはじめ、在宅医療・福祉用具など多角的な事業を展開し、介護リフォームは25年以上の実績があります。
二級建築士や福祉住環境コーディネーターなどの専門職が在籍し、現場の知識と実務経験を活かした安心・安全なご提案を行っています。
こちらの記事は、二級建築士が監修しております。

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